こんにちは。9月、ロンドン、最近はまだ暖かく過ごしやすい日々です。
先日、こちらの国際交流基金が主催するトークショーに行って来ました。国際交流基金は定期的に日本からのゲストを招いてレクチャーやプレゼンテーションなどを開催します。お客さんはいつもだいたい半分が日本人で、その他色んな国籍の方が来ています。私は日本の情報や動きを知るために度々これに参加しています。
今回のゲストは美術家の小沢剛さんで、とても面白いプレゼンテーションでした。プレゼンテーションでは、小沢さんのキャラクターと彼の作品のユーモアセンスが混ざり合い、会場には度々笑いが起こっていました。日本人だけに伝わる笑いや、しょーもない笑いではなくて、お客さん皆それぞれがマイペースにクスクスと笑う、そんな、いい空気が流れる時間でした。たとえ国籍や笑いのツボが違っても、ユーモアを共有し、一緒に笑うことができる。同じ人間だもんなぁ、と改めてそんなことぼんやり考えたりしました。
小沢さんの新作の映像「Happy island」と言うタイトルの10分くらいの映像作品を紹介してくれたのですが、これを見て涙が出た。その理由は、、今はよくわからない、と、しておきたい。思考よりも先に、グッと感情が込み上げてきて、胸がいっぱいになったから。いくらでも言葉にできるような気がするけど、今は言葉に置き換えることよりも、もうすぐ日本に戻るまでこの感情を大切にしていたいと思う。
小沢さんの制作、彼もしかしたら泣きながら生きている人間なんじゃないかな?と思った。
小沢さんはいろんなタイプの作品があるけど、いくつかの作品の中に、人間が持つ美しい1側面を見せられているような気がして、なんかキラッと光っている、彼、ハートが熱い。人に世界を信じる勇気を与える。
林加奈子
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